こんにちは、北 久美子です(╹◡╹)
すごい雨が降りましたね!これで桜もほぼ散ってしまったんではないでしょうか・・・残念。
みなさんの周りに、股関節がうまく動かなくて歩く時に左右に身体が振れてしまう方っていらっしゃいませんか?
実は、担当させていただくお客様で変形性股関節症の方って結構いらっしゃるんです。
変形性股関節症になると、歩行時痛が出たり、ずっと立っているのがしんどかったりします。
発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった子供の時の病気や発育障害の後遺症が原因としては多くて、股関節症全体の80%くらい。その形成不全というのはどういうことなのかというと、多くは大腿骨を納めるソケットがきちんと整形できていない(ちょっと人より浅かったり・・・)という感じです。
ちなみに、↓ここ。縦の棒が大腿骨で、先っぽが丸くなってますよね?その丸い大腿骨を受け止めているのがソケット部分。
関節がスムーズに動くためには、骨と骨の間に軟骨があるのですが(膝の軟骨っていうと聞き覚えがある方もいるかも)もちろんこの股関節にも軟骨があります。
上の青い部分が関節軟骨ですね。
この不安定な関節は筋肉で支えられているわけですが、どうしたって体重・重力・運動時の衝撃がかかってきますので、関節が不完全だった方は特に負担が大きくなるわけです。
軟骨がなくなり、大腿骨の丸い部分が潰れたり、ソケットもさらに変形したり、ひどいと骨棘(こつきょく。骨がトゲのように変形する)ができたりします。
関節が変形すると、股関節の位置が上に上がるので、頭からかかとまでの長さが左右で違ってしまいます。
この股関節症の方達、昔は普通に歩いたり走ったり、運動もできていたのに。とおっしゃいます。
女性に多いのですが、出産を機に股関節に違和感を感じ始め、40歳前後あたりからどんどん悪化が始まった(もちろん個人差が大きいですが)という声をお聞きします。
まず、痛み自体は股関節の動きを制限している原因となっている筋肉を緩めることができれば機能的な部分で痛みが出ているのでなければ個人差はあるもののかなり楽にすることができます。ただ、基本的に『負担を減らして大事に使う』ことは大事です。筋肉にかかる負担が通常よりも大きいからですね。
なので、股関節に違和感を感じ始めた股関節形成不全の方は
”どんな風に過ごすと痛みが強くなるか”ということを観察して、なるべくそれを避けること。
”自分の股関節が楽に生活できる状態”を知ること。
”股関節を支持する筋肉を鍛えて、毎日夜寝る前に股関節をいたわってマッサージしてあげる”こと。
良く自分自身の関節の調子を観察して、変形性へ進行させないように大事に使っていってほしいです。
例えば、立ち仕事を選ばないとか。体重管理をするとか。
なんてことも大事になります。
できれば股関節形成不全のお子様がいらっしゃる親御さんはお子さんが今は普通に生活できていたとしても、安心することなく上記のような心遣いを自分でしていけるように指導してあげてほしいと思います。
それでは、今日はここまでです!
長文、読んでいただいてありがとうございました^^
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